小説『白夜行』を紹介します。
東野圭吾先生の傑作ミステリーです。
山田孝之さんと綾瀬はるかさん主演でドラマ化もされています。
残酷な運命の中で生きていくしかなかった少年と少女の物語です。
緻密な構成でじっくりと物語が進行していく、のめりこめる小説です。
『白夜行』の概要
- タイトル:白夜行
- 著者:東野圭吾
- 出版社:集英社
【登場人物】 ・桐原亮二 大阪の雑居ビルで死体として発見された洋介の息子 ・西本雪穂 洋介の殺人事件の加害者として疑いをかけられていた西本文代の娘
愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。 1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。200万部突破!
集英社HP(https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=4-08-747439-9)
『白夜行』のテーマ
様々な登場人物の視点から下記の2つのテーマをメインに物語が進行していきます。
- 被害者の息子「桐原亮二」と容疑者の娘「西本雪穂」の関係
- 大阪の雑居ビルで起きた殺人事件から連なる数々の犯罪の真相
こんな人におすすめ
『白夜行』はこんな人に読んでいただきたいです。
- 長編の物語にのめりこみたい方
- 緻密な構成のミステリー小説を楽しみたい方
- 東野圭吾先生の小説が好きな方
おすすめポイント
長編小説ならではの緻密な構成
被害者の息子である「桐原亮二」と容疑者の娘である「西本雪穂」。
その周囲の登場人物から語られる物語によって、少しずつ、疑念が確信に変わっていきます。
少しずつ、でも確実に明らかになっていく真相にゾクゾクします。
亮二と雪穂がどのような気持ちで生きているか
物語の中心人物である亮二と雪穂が残酷な運命の中でどのような気持ちで生きているかが、作中で描かれています。
ネタバレを含んでしまいそうなので詳細は伏せますが、お互いがふと漏らした一言を思うと、やり切れない気持ちになります。
ミステリーとしての完成度はもちろんのこと、登場人物への感情移入も深くできるため、自然とのめりこんでしまう作品です。
東野圭吾先生について
思い返してみればミステリー小説に興味を持ったのは東野圭吾先生の「流星の絆」を読んだからでした。
数々の小説をだし、そのうちの多くが映画化やドラマ化がされています。
この時代を代表する小説家であることは間違いないでしょう。
読んだことがない作品もまだまだたくさんあるので、いつか全部を読んでみたいです。
おわりに
さすがは東野圭吾先生の傑作と名高いミステリー小説です。
考え抜かれた構成で物語が進行していき、長編ですが一気に読んでしまいます。
山田孝之さんや綾瀬はるかさんといった有名な俳優を起用してドラマ化されたのも納得です。
物語の真相と結末を、ぜひ、お確かめください。
コメント